ノブ レストラティブ デンタルオフィスのインプラント治療

歯を失ったときの頼もしい選択肢

インプラント治療(人工歯根療法)とは、人工の歯根を顎の骨に埋めて、その上から人工の歯を装着することによって天然の歯と同じ状態に回復させる方法です。入れ歯やブリッジに並び、虫歯や歯周病、あるいは外傷によって歯を失ってしまったときの治療法のひとつです。

インプラントのメリット

違和感が少ない

人工の歯を上から乗せるのではなく、顎の骨と結合した人工歯根が支えるため、天然歯とほとんど変わらない感覚まで咬み心地を回復させることができます。入れ歯やブリッジのようにぐらついたり違和感や異物感に悩まされることもありません。

見た目が自然

人工歯根の上に装着する人工歯は、色合い・透明感・質感ともに天然歯に非常に近いセラミック製です。治療をした人工歯だとはわからないほど見た目が自然です。

硬い物もよく咬める

強い力が加わってもずれたり外れたりしないため、硬い物やガム、餅のような粘着性のある食べ物でもしっかり咬んでストレスなく食べられます。

話しやすい

インプラントによって咬み合わせも調節でき、舌を邪魔するものもないため、入れ歯やブリッジに比べて話しやすさに優れています。

まわりの健康な歯も長持ちする

入れ歯やブリッジのように周囲の健康な歯にひっかけて支える必要がないため、健康な歯を傷めず、口腔内全体の歯を長持ちさせることにもつながります。

味覚が変わらない

入れ歯は、粘膜の面積が減ったり咬みやすさが低下したりといった理由で味覚が低下してしまうことがありますが、インプラントは口腔内の状況が天然の状態に近いため、味覚に影響がありません。

耐久性が高い

類似する治療と比較して、入れ歯は5年、ブリッジは7年であるのに対し、インプラントは15年以上使用できているケースが90%以上であるとされています。高い耐久性で、理想的な状態を長年にわたって維持できます。
※インプラントの材質や形態、顎の骨の状態、装着する人工歯の質、そして正確な位置への人工歯根の埋入ができたかどうか、メンテナンスをしっかり行っているかどうかによってインプラントの寿命は異なります。

インプラントのデメリット

外科手術が必要

抜歯と同程度の外科手術が必要になりますが、衛生管理の行き届いた手術室や高機能な設備、そして麻酔を用いて行うため、大きな負担はかかりません。

歯触りがにぶくなる

天然歯と比べると、ダイレクトに咬んでいる感覚がどうしても劣ってしまいます。しかし入れ歯やブリッジと比較するとはるかに自然な咬み心地です。

治療期間が長い

カウンセリングや手術などを含めると、上顎で7~8ヶ月、下顎で3~5ヶ月という比較的長期間にわたる治療が必要となります。

治療費が高額

インプラント治療は保険が適用されない自費治療であるため、費用が高額になります。それでも、使いにくい入れ歯を調節したり他の健康な歯まで失ったりしてしまうことと天秤にかければ、決して高い金額ではありません。

治療を受けられないケースがある

お口の衛生状態が著しく悪い方、人工歯根を埋める骨の量や密度が十分でない方、心臓病・糖尿病などの全身疾患がある方、妊娠中の方は治療が制限される場合があります。

十分なメンテナンスが必要

インプラント治療後は、ご自宅でのブラッシングと定期検診による十分なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、せっかくのインプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。

歯を失うということは、歯そのものだけではなく咬む力を支える歯根まで失っているということです。失った歯を取り戻したい、前と同じようにしっかり咬みたいという願いに最大限のパフォーマンスで応えられるのは歯根を補うことのできるインプラント治療であるといえるでしょう。咬むという機能はもちろん、審美性まで天然歯と同等まで回復させられるのがインプラント治療なのです。

症例紹介

矯正治療を開始、予定に従い欠損であった左右側切歯の空隙を作っていきます。同 時に上下の歯を逆転させます。 矯正治療が終了し、インプラントに必要な隙間が出来ていることを確認します。

症例1

  • 術前

  • 術前のレントゲン写真


  • 矯正によりスペースを作る

  • 歯の形態に合わせてインプラントを適正なポジションに埋入する指標を作成する

  • 歯牙模型に3次元的な歯の形をイメージするいわば設計図である


  • 適正な位置に毎入されたインプラント術後

  • 術後はすべてバランスがよくなったのがわかる
症例2

反対咬合と欠損の治療

「反対咬合(上下の咬み合わせが逆転している状態)を治したい」と来院された患者様です。本来は上の歯が下の歯にかぶさっているはずが、下の歯が上の歯を覆ってしまっている状態でした。

検査してみると、上顎の側切歯(中心から2番目の歯)がもともと左右1本ずつ生えておらず、歯の本数が足りない状態でした。そこで、矯正治療とインプラント治療を行い歯の本数を元通りにして自然な咬み合わせに整える治療を行うことにしました。

治療の様子

まずは矯正治療によって、歯が生えるはずであったスペースを作っていきます。同時に上下の歯を逆転させて咬み合わせを正常な状態に整えます。

できたすき間にサイズのあったインプラントを埋入し、機能的にも審美的にも自然な口元に仕上げました。

インプラント治療のよくあるご質問

Q. インプラントで使われる人工歯根とはどういうものですか?

A

人工歯根で使われるのはチタンという金属です。強度が高く、体にやさしく、金属のなかでも金属アレルギーになりにくいというメリットを兼ね備えています。

Q. インプラントは取り外しできますか?

A

いいえ、患者様ご自身で取り外すことは基本的にはできません。歯科医であればインプラント治療後の再治療なども行えますし、さまざまな細かい調整などをすべて当院ドクターが行います。

Q. インプラントの手術で痛みはありますか?

A

手術中は麻酔を使用するため、痛みは感じません。手術後、麻酔が切れたあとは痛みや腫れをともなうことがありますが、一時的なもので次第におさまっていきます。

Q. インプラントに年齢制限はありますか?

A

骨の成長が完了している20歳前後以上であれば問題なく行えます。ただし、妊娠中の方や全身疾患をお持ちの方は治療を行えない場合がありますのでご相談ください。

Q. インプラントの手術は入院が必要ですか?

A

いいえ、インプラントの手術は基本的に1日で完了し、入院は必要ありません。